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株式会社アースクリーン


2004年1月1日 

有機物 分解処理機を世界に
微生物利用無限の可能性に期待


アースクリーン社長 小川 弘
生ごみを水と空気にリサイクル

− 生ごみ・し渣消滅処理システムとは。

 「ディスポーザーと前処理、有機物分解処理の組み合わせで構成している。ディスポーザーを通常の雑排水管などに接続し、汚水管に合流した後、その中から微細な固形物を回収し、有機物分解処理機で分解消滅処理するシステムだ」

− リサイクルの解釈について。

   「畜産動物のふん尿が処理仕切れずに問題になっている。畜産動物のふん尿量は年間約九〇〇〇万tにも上るが、生ごみは産廃と一廃を合計しても二〇〇〇万tに過ぎない。畜ふんは物質が均一のため処理しやすいにもかかわらず、現状では四苦八苦している。都市部の生ごみは、食品リサイクル法により対象事業者もリサイクルに動き始めた。食品リサイクル法には本筋では賛成だが、都市ごみにおいて部分的に膨大なコストをかけて、食品業界の各企業が苦労してリサイクルに取り組んでいる。しかし、50〜100kgの生ごみを堆肥化するのは馬鹿げているのではないか。いま学校では教育のため、15〜30kgの生ごみのリサイクルをしている所もあるが、本当に教育になるだろうか。無駄なエネルギーを使い、焼却するよりもはるかにコストが高い。だからトータルで、機械を作るコスト、ランニングコスト、処理コストまで含めてリサイクルを考えないといけないのではないか。全体的なものの見方が必要だ」

  − どのようなリサイクルをすべきか。

 「1日当たり5〜10tと小規模である生ごみの処分についてはコストをかけずに分解消滅型にするといい。50〜100tと大規模の場合は自然発酵の堆肥化の道も開けてくる。堆肥化すると5〜10tになるので、多少ビジネスルートに乗ってくる可能性がある。
例えば、北海道帯広市の畜産家では一日当たり平均で80tの畜ふんを出しているという。液肥化やバイオガス製造を進めようとしているが、今後は肥料にして海外に輸出しなければならない現状にある。だから、消滅化が望まれている。都市から、生ごみ処理機を使ってわずかな量の堆肥を出すことを推進するのはコスト面から考えてもおかしいのではないか」

− リサイクルの定義は。

「リサイクルというと、通常、生ごみは堆肥化と直感的に考える人が多いが、生ごみはもともと、土壌中の微量の無機質と水、空気などから出来ている。消滅という言葉を合理的に解釈すると、水と空気にリサイクルするという意味で、リサイクルの最先端にふさわしいのではないか。 堆肥は土にまくと土壌中で水と空気、無機質に変化し、それをまた植物が吸収する。この最先端の動きまでを機械で行なう分解消滅型リサイクル処理機が一番望ましい姿ではないか。生ごみ1tのリサイクル処理コストが、25O〜300円の電気代で水と空気に分解出来るとしたら、これ以上の方法は今のところ世の中に見当たらないと思う。実際に当社ではこのシステムを既に約30台を販売しているが、今後、世界的に広めていきたい」

米、中など世界市場に進出

− 具体的にどの国に市場を求めるのか。

「アメリカ、中国、韓国、台湾、東南アジア諸国などで、特に中国への進出を考えている。中国はいま、高度成長期にあり、廃棄物の量も多い。オリンピックに向けて北京近郊で大きな需要があり、引き合いも既に来ている。ごみ処理機も含め国際特許をすべて取得済みなので、当社としては、中国企業とライセンス契約を結ぶ予定だ」

− 販売先は。

「ホテルやレストラン、大型スーパー、病院、食品工場、住宅、農業集落排水などだ。国内での納入実績は、大学病院、防衛大学校、三洋電機の社員食堂、大型ホテルの鐘山苑、豊川学校給食センター、ライオンズマンション、食品工場、陸上自衛隊、秩父市太田上地区農業集落排水事業、大型スーパーのカルフールなどだ」

− アメリカではディスポーザーが普及しているが。

「都市部での下水道事業は効率的でいいと思うが、都市近郊の場合には集落排水など排水処理事業は、汚泥をコンポスト化するなどコストがかかる。それよりも、ポンプ中継所などの施設で分解消滅させた方がはるかにコストが安い。自治体にとっても、企業にとってもトータルコストでどうずれば安いか、どの方法が安いかをこれから考えるべきだ」

膜処理濾過技術で水浄化

− 新技術について。

「固形分を分離して、分解消滅する技術は既に特許を取得済みだ。次は、更にその分離した水をフィルターで濾過し、水中の固形分を取り除く技術を開発した。つまり、汚れた水を微生物分解し、活性炭に通すので水がとてもきれいになる。
 当社の機械では、まず水中の固形分である1mm以上のごみを一切取り除き、次に更に微細なごみを水中から取り除く。すると、この濾過した水は中水に利用出来る。フィルターで濾す技術の最先端にあるのが膜処理だ。これから水浄化の分野で非常に伸びるのは濾過技術で、目詰まりしない濾過が可能になった。だから当社は、この濾過技術の製品製造、販売、メンテナンスなどを行なってくれる事業パートナーを探している」

− なぜ微生物を利用するのか。

「世界中の汚れた水をきれいにする方法は色々あるが、低コストの微生物に頼らない技術はほとんど無い。ちなみに腐葉土1gの中に一億個の微生物がいるという。そもそも四〇億年前に地球が誕生した時、地表は濃硫酸の海だった。そこにある微生物が誕生して、酸素を発生し始めた。また人間の体も約一〇兆の微生物に生かされていると言われている」

− この水浄化技術の導入先は。

「導入先は下水処理場や集落排水処理場、浄化槽のあるところなどだ。教科書では活性汚泥法について、汚水に空気を送り込んでも、固形分は空気の量が足りないために分解出来ずに約六割以上は汚泥として残るとされている.逆に言えば、空気をたくさん送り込めば消えるということだ。 そのために水処理業者は皆、しのぎを削って、微細気泡を出す技術、また混合する技術を開発している」

− 微生物による脱臭技術について。

「臭いものを地面に入れておくと、土壌菌が分解してにおわなくなる。これは土壌脱臭という技術で、においを好む脱臭菌がにおいを餌に水と炭酸ガスに酸化分解する。つまり、臭気成分を構成する元素である、炭素、水素、窒素、硫黄を酸化して、二酸化炭素、水、硫酸硫黄、硝酸硫黄に変換てにおいを消している。そして、この酸化反応で得たエネルギーを自己の生存や増殖のために用いる。このように微生物の世界は環境条件を作り出すと無限の可能性を秘めている。この理論で今後も機器の開発を行い、地球環境の浄化に貢献したい」