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株式会社アースクリーン


2002年4月1日 循環経済新聞 

消滅型が順調に稼働
可燃ごみが3分の1に削減 鐘山苑


 富士山麓のホテル鐘山苑では、2000年6月に設置した消滅型の生ごみ処理機が順調に稼働している。1日に350kgを超える生ごみを処理し、可燃ごみの排出量を3分の1まで削減した。2台目の導入も検討中だ。
 同ホテルは300帖の大宴会場を筆頭に6カ所の宴会場、4カ所のバンケットホールなどを有し、地域内で随一の規模を誇る。かつてはホテル全体の廃棄物排出量が年間700トンを超えたこともあった。当時、事業系一般廃棄物は地元の富士吉田市が無料で処理していた。しかし99年に、02年9月より事業系可燃ごみの処理が有料化されることが決定し、受け入れが制限されたため、この削減が緊急の課題となっていた。
 分別の徹底や大型の破砕・脱水・圧縮機を設置した結果、可燃ごみの排出量を年間200-220トンまで削減。これと並行して99年には、コンポスト型などのデモ用生ごみ処理機4台を敷地内に設置し実験を行った。この結果、臭気が少ないこと、生ごみが24時間投入できること一の2点が決め手となり、ディスポーザーと組み合わせて用いる消滅型システム(アースクリーン製)を選定、導入した。
市の可燃ごみの処理費はキロ12円程度になる見込み。稼働中の500kgタイプの定価は周辺機器を含め3500万円だが、有料化されれば、数年で購入費用が償却できる計算だ。

消滅型の生ごみ処理システ
 前処理がポイント

 処理機は従来の廃棄物置き場に設置した。生ごみは各厨房で20リットルのバケツで分別排出し、従業員が随時、処理機まで運び投入する。大規模ホテルということもあり、早朝から深夜までほぼ休みなく投入する。カニの甲羅や貝殻、魚の骨などあらゆる生ごみを処理できる。宴会などが集中する休日には投入量が500キロを超えることもたびたびあるという。
 シンクヘ投入された生ごみは、排水口に組みこまれた5馬力のディスポーザー(米国製)で粉砕後、調整槽に送られ、ポンプで発酵槽上部の固液分離機へ搬送。固液分離には1mmの微細目スクリーンを採用しており、水中の微細な固形分も回収できる。
固形分は発酵槽に落下し、菌床のもみがらとかくはんしながら分解する。前処理で細かく破砕するため、分解の効率は約2倍になる。特殊加工したもみがらは消臭効果もある。
稼働から1年半が経過したが、発酵槽の内容物を取り出したことは一度もないという。排水は既設のグリストラップに送られるが、装置を出た時点でBOD、CODとも排水基準を下回っている。
 同ホテルの桑原常務取締役は「ホテルとして、ごみ処理などのバックヤードにも気を配る時代。顧客サービスの一環としても、生ごみを迅速かつ衛生的、経済的に処理できるのはありがたい」と話している。